Bellydancers in USA

[No.005] Dalia Carella

インタビュー第5弾は、世界的にも著名なベリーダンサーDalia Carella(ダリア・カレラ)です。

1985年に彼女が作り上げた“Dunyavi Gypsy (Roma) Dance”と呼ばれるベリーダンス・スタイルは、当時のベリーダンス界に大きな影響を及ぼし、また現在のジプシー・スタイルの生みの親となっている。ベリーダンス界には欠かせない存在となった、ダリア。彼女の人生そのものが、ベリーダンスといっても過言ではありません。

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DaliaCarella

  NAME – Dalia Carella

  AS A TEACHER – Over 30 years (since 1976)

  LOCATION -- North California

  STYLE – Contemporary/Oriental, Roma Style and Turkish

 

 

 
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-ベリーダンスを始めたきっかけを教えてください。

実は、お金が欲しかったからなの(笑)。保守的なイタリア&アイルランド系家族が多く住むエリアで育った私たちの間では、ベリーダンスはまだ一般的に周知されてなく、ベリーダンスというとストリッパーまがいのことをするものだと思っていたのね。だから、仲良くしていた女友達が冗談半分に「もし、ダリアがベリーダンスのクラスを受けたら$30ドル払うわ」といったので、まだ10代で若かった私は、「わかったわ」といって、ベリーダンスのクラスを受けることにしたのがきっかけ。それ以来、ベリーダンスの虜よ。その当時の$30ドルといったら、今で言うと$150ドル以上の価値があったの。家賃にあてたかったのね(苦笑)。1970年のことよ。

-そんなエピソードがあったんですね(笑)。でも、今ではその友達に感謝してます?

そうね(笑)とても感謝してるわ。それが無ければ、ベリーダンスに出会ってなかったかも知れないし。振り返ってみると、それ以降、私自身ベリーダンス界にどっぷり浸かることとなって、それなりに、周りにもダリア・カレラを認知してもらえるようになったでしょう。たくさんの人に、「どうしてベリーダンスを始めたの?」と聞かれることが結構多いのよ。その度に、もっと素晴らしい理由があったらよかったと思い、嘘ついちゃおうかしらとも思うんだけど、やっぱり嘘はいけないでしょう(笑)?

-嘘は確かにいけないですね(笑)でも私の知っている限りでは、ご活躍されているベリーダンサーの殆どは、大きな理由などなく、ほんの些細なきっかけでベリーダンスを始めたと言います。きっとそれは、"meant to be"(必然、そうなる運命)だったんだと私は思ってるんですよ。

全くそのとおり、私も同感だわ。ベリーダンスのクラスを受けて直ぐに、ピンときたの。これだ!って。だからこそ、38年間もベリーダンスを続けてられたのね。

ちなみに、私が当時住んでいたエリアではベリーダンスは知られてなかったけど、1970年代、ニューヨークやカリフォルニアではベリーダンスがブームだったので、私が初めて受けたワークショップには、130人も来ていたのよ。

-そんなに多くの参加者がいるほどだったんですね。

そうなの。それと比較すると、今日の私のワークショップなんてとっても小さなもの。合計で50人程度だったでしょう?

-現在は、どのくらいの頻度でベリーダンスを教えてらっしゃるんですか?

今は、ニューヨークのスタジオで、毎週4クラス教えています。

-国内外に関わらず、仕事で飛びまわっていることが多いのでは?

昨今は特に、経営するダンス会社の活動で忙しくしてるの。モダンダンス・コミュニティでの活動や、ニューヨークの主流なモダン/コンテンポラリー・ダンス劇場での活動にも深く関わっているから。ニューヨーク市内の劇場でのパフォーマンスを数多くこなしているし、最近では、ルーシー・デニスのブロードウェイ・ショーで行う曲のうち8曲の振り付けを担当したり、また、活動の場を大学にまで広げているのよ。

ニューヨーク市内にあるDelphi Universityがそのショーを見て、私をダンス学部の講師として雇いたいと言ってきたの。なので、ダンス学部の生徒の振り付け指導や、ダンス・パフォーマンス指導を行っているわ。他にも、University of Kentuckyで、バレエを習う学生にコンテンポラリー・ダンスの振り付けを教えたり。なので、ベリーダンス関連で国内外に行くことはもちろん、モダン・ダンス関連で飛び回ることも多くなっているの。

-それはとても素晴らしいことですね。

ベリーダンス界という枠を超えて、他のダンス分野に自らの活動の場を広げられたことは、とても光栄に思っているわ。モダン/コンテンポラリー・ダンスは、より確立されたダンスでもあるし、また社会の中でもダンスとしてより認知されている分、遣り甲斐を感じているの。

-ちなみに、『Rakkasah』には、どの位前から参加されてますか?

15年くらいかしら・・・。Rakkasah Teacherとして何度も参加してるわ。

-最後に、ベリーダンスを習うみなさんへメッセージをお願いします。

振り返ってみると、私の人生全てがベリーダンス一色。とにかく、ベリーダンスを愛し多くの時間を費やしてきたの。その為に断念しなくてはならない事もたくさんあった。家族のもとに引っ越すことを諦めたり、恋愛関係においても諦めざるを得ない状況があったり・・・と。なぜかというと、"I had a destiny to follow."(私には追うべき運命があったから)。ささいな冗談から始まった私とベリーダンスとの運命だけれども、とてつもなく大きなかけがえの無い、スピリチュアルな存在、経験となっていった。そして、女性としての『強さ』を私に与えてくれた-自分に自身を持てるようになったし、美しいと思えるようになったし、何よりも、オリエンタル・ダンスは、自分の殻から飛び出し多くのことを経験させてくれた。そして、通常、『不安』を感じやすい若い女性から大人の女性へと成長していく過程で、私自身に、女性としてでも『安心感』を持たせてくれた。自分の知識や創造性(クリエイティビティ)に対してこんなにも安心感をもて、自身をもてる自分になれた。そういう意味では、ベリーダンスというのは、精神的にも肉体的にもスピリチュアルな部分でも、様々なレベルにおいて、とてもパワフルな古典的ダンスだと思うの。ベリーダンスに出会って、私の人生は大きく変わったと言えるわ。

でも、ベリーダンスにもっとも感謝するところは、数多くの素晴らしい女性たちと出会えたこと。彼女たちとの『繋がり』は、私の人生においてかけがいの無いものになってるわ。だから、みなさんにも、ベリーダンスを楽しむだけではなく、その素晴らしさを、ぜひ体験して頂きたいと思います。

 

diamondインタビュー後記diamond

『Rakkasah West 2008』にて、快くインタビューに応えてくれたDalia Carella。 彼女のワークショップ終了後、ランチを一緒に取りながらお互いについて、そしてベリーダンスについて、たっぷり1時間半もお話しする時間をいただきました。

30年以上もベリーダンスを続け、アメリカにおけるベリーダンスの歴史の推移を目の当たりにしてきただけあり、彼女の語る1つ1つの言葉に重みを感じました。

最近は、ベリーダンスよりも、モダン/コンテンポラリー・ダンス界における活動に注力している彼女。でも、現在の彼女を築いたと言えるベリーダンスへの想いは、変わることなく、深く彼女の心に根付いています。

人の『想い』が強く、そして素晴らしいとき、話を聞いていて感動することが皆さんの経験でもあると思いますが、最後に頂いたメッセージでは特に、その感動を私は隠しきれませんでした。

6年程前に来日する予定だったDalia Carella。実は、来年にでも来日する予定を現在進めているそうです。実現すれば、みなさんも実際に彼女の素晴らしい踊りに触れることができるかもしれません。

 

インタビュー収録:March 2008